ミャンマー人スタッフからExcel関数について聞かれる。
現在フィルタを活用して手作業で行う確認を何とかできないかという要望だ。
大枠vlookupとsumif関数で対応可能で、式を説明すると大変喜ばれた。
3つのステップで対応可能だというと聞く耳を傾け、1stepはこれこれと画面を見せると凝視していた。
人それぞれ認知しやすい言葉は英語でも存在する。
内容について、一回の説明で理解いただいた。当時自分が理解するまで何度も試した記憶があるので、非常に理解力があるのだろう。
一回で理解したミャンマー人を見て、前職で複数回説明をしたけれど、理解の階段を登らなかった後輩を思い出し、複雑な気持ちになった。
きっと必要に迫られると理解しようとするのだろう。
ミャンマーの新卒ではほぼ100%Excel研修など受講することはない。
そして、周りは専門性の習得のための勉強に熱心で、業務上の技術は二の次になっている。
私が日本で必要に迫られて習得したことを活用いただけるのは、それはそれで嬉しいことだ。
当時窓の外は漆黒で、今にも見えそうな業務のゴールと終電の時計をチラ見で確認しながら、カチカチと心折れそうな感覚で一心不乱にExcelを叩いていたことを思い出した。
なかなかの辛い思い出の中、その経験も役立出てくれる人がいるというのは幸せなことなのかもしれないなと、舌に合わないミャンマーヌードルを味わいながら実感した。
