ゴールデンロックの横で売られているお土産が提供している一つのこと

ここでしか売られていないお土産

 

ゴールデンロックの横ではここでしか売られていない、お土産が売られている。

人を切ると書かれた、刀や、竹で作られた鉄砲のおもちゃだ。

義姉にここでしか売られていないので買わないのか?と言われ、即答で買わないと答えた。

一方で20代半ばのお兄さん達が喜んで買っていた。

この刀や鉄砲は何を提供しているのか。また、この刀や鉄砲の何に価値を感じて人はお金を払うのか。

 

小学校や中学校の修学旅行で行く観光地で、木刀を買っていた同級生を思い出した。

これは恐らく家に帰って二度と日の目を見ることのない、置物になってしまうのだろうと想像する。

その当時の同級生が買っていたものは、木刀と共に提供される、同じく木刀を買った仲間との一体感や、親元を離れている時の気分の高まりを助長する感覚だったりするんだろう。

 

下山途中で必死に鉄砲を売り込むミャンマーの若者を見て、売るなら、下山途中ではなくて頂上手前のワクワク感と共に売るのが正解なんだろうと、傍目に見て考えていた。

ずっとそこで働いている人は、初めて経験する人の感覚や気持ちをわからなくなってしまうんだろう。

これは自分の仕事でも言えることで、顧客が何を見て、何を感じるのかの意識をなくしてはいけないと、鉄砲売りを横目にトラックの音を聞きながら、下山の疲れた感覚と共に自戒を胸にしみ込ませた。

 

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