猛烈に反省したミャンマー人同僚からの一言

いつもと変わらずミャンマーの同僚と仕事をしていたと思っていたのだが、ある依頼をした際に突然表情が変わり、怒った雰囲気になったのを感じた。

 

依頼はいつも以上にしっかりと行ってくれて、さすがだと思いながらも、何か怒りを感じていた。

 

怒りを感じた次の日、明日から休日だという金曜日の夜のリラックスした時間帯で、昨日の怒りの件を話してくれた。

 

「あなたは、私に依頼をした際に、その理由を、ボスから指示があったからだと言った。それが理由だとしたら、ボスが人を殺せと言ったらあなたは殺すのか?私はいくらボスだとしても納得できない指示は守らない」

 

なるほど、確かに私はその時に、しっかりと依頼をした理由を説明せずに、ボスが言っているからという理由のみで押し切っていた。

 

「ボスが言っているから」という言葉が効く性格の人もいると思うが、今回はさすがに有無を言わさない感じを与えてしまったのだろう。

 

人間は気持で動く。これは日本でも、ミャンマーでも変わらないことだ。

 

一方で、組織には組織の論理だけで動く人も一定数存在する。

 

日本では組織への忠誠と見返りがセットとなる場合が多く、組織の論理で人が動くケースも多い。

 

ミャンマーでは若い国であるが故に、組織へ忠誠への見返りを得た事例が少なく、組織の論理ではなく一緒に働く人が好きかどうかで、動くか動かないか決まるケースが多い。

 

「自分はこう思うから、こうしてほしい」

と誠実に伝えることが一番の近道なのかもしれない。

 

人として受け入れてくれれば、動いてくれる。

 

もしかしたら日本で私が感じた、変なプライドや、組織の論理ではなく、人間として動いてくれるというのは

非常にシンプルで人間として大切にしなければならないことではないかと実感した。

 

私の親友が

「ミャンマー人と一緒にいて、人として大切なことを思い出せた」

と話していた。

 

人としてのスタンスを考えさせられる、貴重な言葉を受け取ったと実感している。

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