ヤンゴンの中心地にJunction Cityという、巨大なショッピングモールができあがった。

場所はシュエダゴンパコダロードとボージョーアウンサンロードの交差点に位置し、
目の前にはヤンゴンのシンボル的なボージョーアウンサンマーケットがある、まさに中心地に構えられている。
私の通勤時の通り道であり、ミャンマー到着から4ヶ月間日々完成に向かっていく建物を毎日横目で眺めていた。
建物内はヤンゴンらしからぬ店が立ち並んでいる。
ある日本人は、
「Junction Cityに行くために化粧をして、身だしなみを整えるミャンマー人が多くいる。先進的な建物を見たミャンマー人の意識の変化が、この国の変化のきざしだ」と語っていた。
あるミャンマー人は、
「ここはヤンゴンではなくて、シンガポールにいるようだ」と語っていた。
ある私の妻は、
「西新井のArioが来たように見える」と語っていた。
ある私の義父は
「Noisy(うるさい!)」と語っていた。
人それぞれで見え方、感じ方が異なるようだ。
私はJunction Cityの出現はミャンマー人に大きなインパクトを与えると考えている。
その理由は2点ある。
一点目はミャンマー人が買えないレベルの高級店が多く入っていることだ。
Junction City内の店は見渡すと高級路線の服、宝石、備品の店が多く入っている。
ミャンマー人の普通の月給だと手が届かないレベルの金額だ。
実際に、高級店にはほとんど人が入っていなかった。高いからというのが理由だろう。
ただ、Junction Cityに訪れる多くの客がその高級店の商品を見て、時には手で触れて、話し合うことになる。
今まで視界に入らなかったものが、目の前に現れ、自分の世界の一部になっていく。
そうなった時に、商品を購入したいと感じ、購入のための努力をする人は、増えてくるだろう。
二点目は場所だ。
高級店が入っていても、中心地から離れた場所にあれば、行きたい人だけが行く店になる。
しかし、Junction Cityは中心地の中心地で、日常的に避けることのできない場所に存在する。
周りには500k(40.6円)でコーラが売られている店があり、ミャンマー価格で人々が日常の生活を営んでいる。
その人たちが、自分たちの生活とかけ離れた商品が必然的に目に入る状況が生まれている。
多くの人が商品を見て、手に取ることができる場所にあり、
そして、多くの人がその中で経済的な豊かさを求める素地ができあがっている。
あるミャンマー人は、
「私は仕事は嫌いだ。でもお金は好きだ。だから仕事を頑張る」と語っていた。
そういった人達が、高級な商品を見て、更に仕事を頑張る。そして、その高級な商品を自分のものにしていく。
こういった個人の感情と行動において、Junction Cityは商品、場所共に間違いなく起爆剤となる。
そして、その個人の感情と行動が、経済成長を押し進めて行くんだろうと、実感している。
あと数年後には大きく変わる。動くなら今しかない!!
◆店︰Junction City Yangon
◆住所(Google MAP)︰