ミャンマーに到着して感じた一つのこと

ミャンマーへ帰ってきた。

日本で着ていたセーターだと暑さを感じてすぐに脱いだ。

空港のガラス越しに妻の家族が見えた。

そして、「荷物はどれだ?」というお金目当てで荷物を運ぼうとするミャンマー人の声が聞こえると、気持ちの重たさに気がついた。

 

この気持ちの重たさは、高校時代の部活が始まる前の感覚と似ている。

 

これから自分に負荷をかけていく前に出てくる、ちょっと逃げ出したくなるような感覚だ。

 

高校時代はウォーミングアップで部員皆が「一、二・・」と掛け声を出して走り始めると、その逃げ出したくなるような感覚もすぐに遠くの彼方に消えてしまった。

 

 

義姉が準備してくれた、車の荷台に乗り込んだ。

固い車のイスに座り、ガタゴトと揺られ、かべにぶつかる体の痛みを感じながら、外の景色を見ると、ムクムクとやる気が出てくる。

しっかりと仕事をして、目標に向かって一刻も早く進んで行きたいという感覚になる。

 

何もかもが便利な日本から、ないものが当たり前の世界に来たのだから、不満も出てくる。

 

でもその代わりにワクワクする環境と、想像を超える目標を与えてくれる。

しっかりと目標に照準を合わせて、まっすぐ進んでいきたいと思っている。

 

家につくと娘は義父、義母とともに楽しそうに遊んでいた。かなり幸せそうに見える。

物質の充実と幸福感は本来的には別のものなんだろう。

 

日本人として大切にすることを残しながら、この国に住まわせてもらうことに感謝をして生きていこう。

 

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