ミャンマー人同僚と手でご飯を食べることについて会話をした。
手で食べるというのは、スプーンやフォークを使わずに、素手で食事をするということだ。
確かに義父・義母は手でご飯を食べている。
そして、私の妻や義姉も家では手で食べることもある。
私は、来緬当初から、どうして義理の父母は手でご飯を食べるのだろうと疑問を持っていた。
そして、私は決して手でご飯を食べるということはしなかった。
同僚の中で女性は、手で食べているという人が多かった。
手で食べる理由は、「味が美味しく感じる」「昔からの伝統だから」ということであり、親のいうことが絶対的なミャンマーで、親と同じ食べ方をすることが正しいと考えている。
一方で、男性は今は手で食べることをやめたと話す人が多かった。
話を聞いていて、手で食べることに対してカッコ悪さを感じているように思えた。
ミャンマー人同士でも意見が別れる本件だが、私もミャンマー料理を食べ、ミャンマーの家族と近くなり、ミャンマー文化を感じていこうと決めた人間でである。
今まで逃げてきたミャンマー料理への反省の念もあり、義母が作ってくれた、ミャンマー料理を食べる際に手で食べるということを試して見た。
味に関しては、変化がわからなかったが、手で食べることで、義母、義父との距離感が一歩近づいたように感じた。
郷に入れば郷に従えということわざがあるが、郷の深さを感じた。