住まわせてもらっている妻の実家のインターネットはMPTのADSLを使用している。(MPTは日本でいうNTTのような企業だ)
このADSLは昨年の12月に、私が費用を負担し、家に設置してもらったものだ。
時間帯にもよるのだが、かなりスピードが遅く、設置した瞬間から、切り替えをしたくなっていた。
MPT社のサイトを見るとファイバーのサービスも提供しており、義母へADSLからファイバーへの切り替えを依頼していたのだが、2ヶ月ほど対応をしてもらえていない状況であった。
◆MPTサイト
その後、義弟へ切り替え対応のお願いをしているのだが、1ヶ月ほど何も対応のない状況だ。
私は、4ヶ月近く、遅いインターネット環境の中で、もがき苦しんでいる。
更に、その中で妻からも、まあまあ使えるのでADSLでいいだろうと言われてしまった。
確かに数ヶ月前よりも遅さが少なくなってきてはいるものの、
ADSLでいいと思っていれば、数ヶ月間ファイバーに変えてくれというお願いをし続けたこの労力が悲しくなる。
どうしてこのような、お願いをしてから動かないという事態が起きるのだろうか。
これは仕事をしていても似たような状況に直面することがある。
これをしてほしい➾わかった➾動かない
というプロセスだ。
動かないのであれば、依頼をする段階で断っていただけると非常に助かると実感している。
多くのミャンマー人はやりたくないと心の奥で思っていても、依頼を断るということをしない。
そして、依頼を遂行できなかった理由を数多く述べる。
ミャンマーに数年間滞在している方の話では、
イギリスや日本の植民地時代や軍事政権時代に、何か依頼があった際に断ったりすると大変なこと(場合によっては殺されること)さえもあり、
その時代を経験した祖父母・両親に育てられた子どもたちが、
自分と異なる立場の人間の依頼を断るという教育を受けるわけがないとのことであった。
上記の話から今回の件を合わせて想像すると、
ミャンマー人は断りはしないのだが、心の奥で「やりたくない」「やる必要がない」と思っていることを、
やらなくても問題のない(殺されることなど全くもってない)現実から、実行までたどり着かないのだろうと理解することができた。
相手が理解できれば、その次には対策を立てるのだが、どのような手があるのだろうか。
思い浮かんだ対策と考察を記載する。
1.「やりたくなければやりたくないと行ってね!」と粘り強く言い続ける
➾教育の問題なので、相当数粘り強く言い続ける必要があり、効果的でない
2.やったかどうかのチェックを入念に行う
➾ここに労力を使うのはどうなんだろうという気持ちが強く、私の「やりたくないこと」に該当してしまう
3.やりたくなさそうな事柄かどうかを顔を見て、雰囲気を感じ取り判断する
➾これは手軽にできそうだ。ミャンマー人の表情を観察する良い機会と捉えよう
4.やらないことに対してブチ切れる
➾ブチ切れる性格ではないので、私には無理だ
5.やってくれたことに対して対価を支払う
➾食事に行くのはOKだ。
そして、コーヒーをおごるのも全然OKだ。ただ自分で買いに行くのは面倒臭いので、金を渡して買ってきてほしい。
なるほど、今私ができることはミャンマー人の顔や雰囲気を観察することと、相手が喜ぶ対価を提示することだと理解できた。
これで良いのかはわからないが、暗闇の中を仮説を立てて進んで行くしかないんだろう。
なかなか面白いな!