ミャンマーでビジネスを行っている人材系の会社の社長とお酒を飲んだ。
年は私よりも一回り近く上の方だが、かなりいけいけな印象の方である。
ミャンマー人の社員を100名近く雇用しており、数年間マネジメントに大変苦労されたとのことであった。
どのミャンマー本にも書いてある、『怒らない』というのはもちろんなのだが、『怒らない』だけであるとミャンマー人は人のことを甘く見てかかる。
『怒らない』ことをいいことに、より仕事をしなくなるとのことであった。
そのため、
「この仕事をやらなかったら仕事を辞めてもらうことになるけどいいの?」という話をして、更に、
経済活動が自由にできるようになっており、雇われる側にも責任があるという話を順序だってしていくとのことである。
怒らず理詰めで会話をし、それでもだめな場合は同意のうえで、会社を辞めてもらうということであった。
はじめは仕事が回らなくなることを恐れて、辞めてもらう選択肢は取りづらかったとのことだが、それでも辞めてもらわないと会社の方向性がおかしくなると話されていた。
私の目線的にも実際に辞める人がいる場合、それを見たミャンマー人が仕事をやらないリスクを感じて、今までよりもやるようになることは想像できる。
社長レベルの決済者の判断の話であり、私がすぐにその判断をするという話ではないが、今まで経験したミャンマー人の気質を鑑みると、しっくりとくる内容の話であった。
ミャンマー人労働者の精神年齢を日本の小・中学生程度と見ている日本人が多い。今あるミャンマー人労働者の意識を変えていくというすぐすぐの対応ではなく、長い目で見ていく必要があるんだろうと実感している。