黒のクラウンに乗って見える景色

ある現地法人の社長とお酒を飲む時は、毎回黒のクラウンで送り迎えをしてもらう。

元々私は車には興味がない。そして、気づいたら免許も失効していた。

 

高級感あるシートに腰掛け、足を投げ出しながら、黒のクラウンに乗り、悠々とドライバーに指示を出す社長の声を聞く。

 

興味がなかったはずなのに、なぜかかっこよさを感じてしまう。

 

きっとその方も若かりし頃、社長たちが乗っている黒のクラウンを見て、乗って、かっこいいと感じて、保有することになったんだろう。

 

私は、日本で生活しているとき、物質的な欲求は極めて少なかった。

テレビもいらない、車もいらないと考えていた。

でも、ここミャンマーに来て、全てがない環境で生きていると、物質的な欲求を感じることがある。

 

きっと高度経済成長期の日本では、多くの人がこのような感覚だったんだろう。

 

物質的な欲求が仕事のモチベーションになるのもいいんじゃないかと思っている。

 

物質を手に入れるために仕事を頑張る、仕事を頑張って物質を手に入れる。

 

こんな循環をミャンマーで感じるのもきっと素敵なことだと思っている。

 

そっと、黒のクラウンを私の将来手に入れたいものリストに追加しようと思っている。

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