サンチャウンにある物件購入を進めているが、売り主が二人いることが判明し、ストップしている。
話を聞くと、建物を建てた地主が息子と娘に対象の部屋を売り、更に息子と娘が売買契約をそれぞれの買主と行っているということだった。
私たちは、息子が部屋を販売した人から購入をしようとしており、娘が部屋を販売した人からストップが入った状況だ。
今後は、二人の買主がどちらの部屋なのかを争うこととなる。
こうなるとすぐには解決はできず、私たちが進めていた売買契約もストップとなる。
どうしてこのようなことが起こるのか。
日本の登記のような制度がなく、売買契約書のみで所有権を証明をするしかないためこのような状況となっている。
このような状況から、日本で司法書士に払う数十万円の費用も安いものだと実感する。
今回私たちの売り主は、不動産業界の人で、このような契約関連のトラブルは日常茶飯事とのことだ。
トラブルが日常茶飯事であると、そのトラブルを解決できる経験のある弁護士を見つけることができるかが、非常に大きなポイントとなる。
日本では、良い物件を見つけるために不動産営業マンとのつながりがかなり大切になってくるが、ミャンマーでは、権利関係の問題を解決できる弁護士の存在が最も大切になる。
日本では不動産の営業マンに物件価格の3%+6万円を支払うが、ミャンマーでは弁護士に近しい金額を払うこととなる。
どこの国でも不動産購入のための支出となる金額は変わらないものがある。
そして、物件を保有するまでに行われるであろう、裁判までしっかりと腰を据えて対応することが大切になる。
私は妻がミャンマー人であるから、購入を進めることができるが、日本人若しくはその他の国の人であれば、不動産購入などしないことが最も安心だ。
(そもそもミャンマー人以外は不動産購入ができない)