お金よりも誇りが大切だということだ。
残業に関する話し合いをする場があり、残業をする際の事前報告をルールにしようとなった。
その話し合いの場では、皆がウンウン頷いていたのだが、
とあるタイミングで同僚が、個人的にその時の気持ちを教えてくれた。
彼らが言うには、
・残業をする際に事前の報告をするということは、お金(残業代)をもらう許可を取るということになる。
・人から許可を得てまでほしいお金はない。
・私たちはお金のために働いているのではない。
ということであり、この思いはかなりの本気度合いであった。
日本人である私の感覚であれば、はいはい一つルールが増えたのねという程度のものであるが、
彼らとしては、すんなり腑に落とすことは難しいのだろう。
お金のために働いているわけではないと怒るくらいなのだから、やはりお金(給料)は非常に大切なものなのだろう。
両親含めた家族を支えるため、
より良い職につくための、勉強のため、
結婚式の費用のため、
皆はかなりシビアにお金について考えている。
残業代を削減したいという思いと、お金を稼ぎたいという思いの中で、
どのような言葉を使えば、怒らせることなく納得させることができるのだろうか。
誇りを持ってもらいながら、動いてもらうにはどうしたら良いのか。
頭を使う良いチャンスだと思って考えてみようと思っている。