やはり日本とは比較にならないほどの価格で雇うことができる。
例えば、うちの家ではお手伝いさんを雇っていた。
週6日朝7時から夜6-7時まで、主に掃除・洗濯そしてたまに子供の面倒を見てもらう。この条件で月1万円程度である。
ビジネスで考えるとどうなのだろう。
英語ができる人で、大体3-4万円程度、そしてさらに専門分野が深まってきたり、日本語ができるようだと1万、2万と額が上がっていく。
また、ミャンマーでの確たるブランドの一つである『シンガポール帰り』の場合、10万円が超えてくるのが相場であろう。
仮に英語ができる人を一人雇うとすると、月3-4万円程度である。
顧客がミャンマー人ではなく、日本人であったり、欧米人であればその国の基準に近い売上が上がる。
そうなってくると、月3-4万円の固定費は何とか賄える気がしてくる。
日本では人を雇う場合、毎月の固定費として20万円以上がかかってくる。
20万円以上の固定費を賄えるビジネス規模はそこそこ大きいもの、若しくは大きくしていこうとするものでないと現実的ではない。
英語ができ、自分がやりたいビジネスに少しでも近い経験を持っているミャンマー人を見つけることができれば、
顧客を日本人若しくは欧米人、仕入れ元をミャンマー人として、コストを下げながら売り上げが上がるモデルが作れそうな雰囲気を感じる。
あくまでもスモールに、そして二人で数百名の顧客を回せる体制が取れれば、何だか面白いことができそうだ。
経験としても感じるが少人数で「これは無理だろ」という顧客数を持たされ、
営業・顧客フォロー・計上対応一連のビジネスフローを
自力で行わなければならない、大きくない事業所での経験が非常に役立つフェーズだ。
そして、売上が上がれば、荒くいうとそれが直で自身の給料になる。
それならばいくら回しても決まった給料であるという状態と比べると、
人間は頑張ろうと思えるのではないだろうか。
なんていうことを頭で想像している時間もなかなか楽しい。
ミャンマーではこのように選択肢の可能性を活かしている人と多く出会う。
人を雇うコストが少ない分、日本と比べるとやれることの選択肢が多いことから、可能性を見出しミャンマーで仕事をしているということなんだろう。
私はどうなのか。
やはり、選択肢というよりは、今ある道を周りの景色を楽しみながら黙々と歩いていくことが好きだ。
そのためか、私の想像を越える選択肢を取っている人に魅力を感じる。
人に魅力を感じるという点ではミャンマーは素晴らしい国だと断言できる。
今日は火曜日。明日も頑張ろう。