若手のミャンマー人スタッフがシンガポールへ行くという。
実力がついてきて、これからが働き時だろうというタイミングでのシンガポールだ。
どうして、若手のミャンマー人がシンガポールへ行くのかを考えてみた。
1.ミャンマーに戻ってきたときの給料が3倍になるから
シンガポールから帰ってきたミャンマー人の給料は、通常のミャンマー人の給料の3倍近く支払われる。
英語ができて、厳しいビジネス環境をくぐり抜けてきたという中で、
グローバル企業が採用したいという考えで、給料が高くなる。
日本人の感覚で給料が3倍だと、初任給20万円が60万円のイメージだ。
かなりすごい。
こりゃ行きたくなる感覚も分る。
2.仕事上のスキルが身につくから
仕事環境がミャンマーよりも厳しい。
これは国民性の違いが大きい。
シンガポールから帰ってきたミャンマーが、ミャンマーの空気はゆっくりしていると話していた。
スピード感のある空気の中で、仕事をすることでスキルが身につくのだろう。
3.英語が上達するから
周りはシンガポール人含め外国の人間の中で仕事をする。
英語が通じないと生きていけない。
そういったときに、必死に英語を習得させることができるんだろう。
お金を稼ぐ点、業務上のスキルを身につける点ではかなり合理的な選択肢だと理解できる。
きっと、この若手も30代半ばでミャンマーへ戻り、
かなりの高給取りになっていくんだろう。
日本で考えると、私の周りには、シンガポールに行くという人には一人もいなかった。
今後労働市場はどういう流れになっていくのか。
少なくとも、身近にシンガポールで修行してく的な感じの人がいる社会の方が、柔軟で前進しているはずだ。