家族的なつながりのある会社は経済成長が前提で存在する

 

昨晩から妻の会社の同僚とその家族約30名で、ゴールデンロックへ行ってきた。

 

1日半ずっと妻の会社の同僚達と一緒にいて感じたのは、

彼・彼女達の関係は一言で言うと”家族”のようであるということだ。

 

変な貸し借りの概念なく、困っていたら自然とお互いに助けあうし、

食べ物/飲み物は皆で共有する。

心の奥での信頼感があるからこその、話したいこと、言いたいことをダイレクトに伝え合う。

そんな”家族のような強い関係性”を目の当たりにしていた。

 

そんな彼・彼女たちを見ていると、会社を”金を稼ぐための組織”

以上のものに捉えていると実感した。

 

私が勤めてきた会社はどうだったのだろうか。

ミャンマー人の”家族的なつながり”を見ながら、頭の中でぐるぐる思考が始まる。

 

前職では働く人と共有した時間は長かったが、ミャンマー人達のつながりのような

“家族的なつながり”があったかというと希薄であったと断言できる。

 

年齢を重ねると退職していく人が多く、

父親・兄貴分的な存在として見てくれていた人が

年々会社を去っていた光景を見ていた。

 

そんな光景を見て、”ここで人間関係を作ってもコストメリットが悪い”そう本能的に思っていた。

 

ミャンマーの会社はどうなのか。

経済活動が開始してまだ年次が経っていないのが現状だが、

右肩上がりの経済成長、頑張れば頑張る分ドンドン増える給料、

今まで手の届かなかった、車・家電が買えるようになること、

会社で”家族的な関係”を作り、働くことで確実に豊かになる。

その前提があれば、”家族的な関係”を会社の中で作くメリットが個人にある。

 

前職では”運動会”や”出し物”のような、イベントが多かったが、

正直何故イベントをやるのかが分からなかった。

“豊かになる感覚”は少なく関係性を作っても何年かで退職してしまう。

その前提の中でどれだけの人が人間関係を”家族”のように強くしようと思えるのだろうか。

 

去年と一昨年に参加した、ヤンゴンの日本人会の忘年会で三菱商事の若手社員の出し物が連続で優勝していた。

20代の若手社員が裸になり”ウォーターボーイズ”を真剣に熱く踊っていた。

彼らは何故裸になり熱く踊ることができるのだろうか。

有価証券報告書調べと記載のある以下サイトでは、

平均年齢43歳、平均勤続年数は19.3年、平均年収1,300万円以上となっている。

そこで作る人間関係は、長期的なものだという前提があり、

関係性を作り働き続けることで、平均よりも高い収入を得ることができるようになる。

これも会社・個人の経済的な成長が前提であるからこそ、裸で踊ってでさえも関係性をつくろうと思えるということなのだろう。

 

“家族的なつながり”のある会社は経済成長が前提で存在する。

 

 

色々”家族的なつながり”について書いてきたが、

私個人としては、そもそもの性格として、皆で何かをしたいという欲求よりも、

一人で家にこもり、本を読んだり、ドラマを観ていることが好きだ。

仮に年収1,300万円になるから、”家族的なつながり”をつくる努力をすることとなってもかなりきつい。

 

今は経済成長が前提の国で、”家族的なつながり”ではなく、”個人的に生きる”ことを考える。

“個人的”に生きて、どれだけ豊かになれるのか。

本流からあえて外したところをいくこの性格を、最近ではようやく受け入れることができてきている。

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