ミャンマーでのマーケット拡大に際しての正解

自力でビジネスをやっている人との付き合い

 

ミャンマーの日系企業のマーケットはざっくり二分される。

一つは、4-5年前の早い段階から進出し、現地に根を張っている独立系の企業。

もう一つは、日本の大手企業からの進出。

 

日本の感覚で言えば、大手企業が強い印象であるが、

ここミャンマーでは大きく逆転現象が起こっている。

 

大手企業の駐在員事務所は日本人一人とローカルスタッフ数名で、

日本から案件があった際に受けることのできる体制を整える意味合いが強い。

一方で、独立系企業はミャンマー人スタッフを100人単位で雇用し、

現地の有力者とのつながりを有している。

そして、大手企業が進出する際に独立系企業を頼るケースが多い。

 

その中で顧客を増やす場合、日本での定石であれば、大手企業から受注を得るということになる。

一方で、ここミャンマーでは、独立系企業とのつながりで、進出する企業情報や、現地で見聞きしたニーズの情報が手に入る。

そして、その情報を元にした活動は、大手企業の駐在員事務所を対応するよりも、確実に売り上げが上がる。

 

更に、独立系の企業の経営者は、付き合いを企業の知名度というよりは、好き嫌いで選ぶ。

 

好き嫌いで選ぶということは、嫌われると二度と声がかからない、

好かれると継続的に声をかけてくれるということだ。

 

こういった日本から見たときの逆転現象はなぜ起きるのか。

 

独立系企業のオーナーは、オーナー判断のみで進出可否を決めることができる。

先に進出した場合、先行者利益を得ることができる。

その利益は人的なネットワークであったり、現地で知り得る情報だったりする。

その情報差で大手企業よりも優位な状態でビジネスを行うことができる。

 

大手企業はミャンマーに進出するとなると、やはり進出するか否かを細部にわたって検討する。

検討をしている間に、ミャンマーでは経済が成長し、先に出ている企業は、どんどん人的ネットワークや、独自情報を集めることができる。

 

仮に、初期フェーズで赤字であっても、長い目で見たときに、利益を確保できると見越した判断をした企業が先行者利益を得ている。

 

判断の早さでビジネス上の優位性がこうも明確に分かれるものだと、驚くことが多い。

 

今この混沌とした状況が海外で働くメリットなんだろうとつくづく実感する。

この混沌を今後もずっと楽しんでいきたいと思っている。

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