物欲は二世代続かない

タイ出張で一緒に行ったミャンマー人が、ここタイでは一週間ずっと買い物していられると話していた。

 

物が少ない国から物があふれる国へ行くと、新しく目に入るものがある。

その、新しく目に入った物全てを手にれたいと思っている。

 

「あなたは、欲しいものはないのか?」

 

と彼女に聞かれ、

 

「私は十分だと返答した」

 

彼女は理解ができないのか、怪訝そうな顔をしていた。

 

物がなかった世代の人は物が欲しくある。

物が溢れた世界で行きていた人は、物欲が起きない。

 

よくよく考えると、私達の親世代と現在のミャンマー人の世代が”物がない”ということで共通している。

 

私達の親世代は、ものがない時代に成長し、高度経済成長の中で、物が作られ、普及し、溢れるまでの全行程を経験している。

松下幸之助が”蛇口をひねれば家電が出てくるくらい普及させたい”と話していた世代だ。

彼・彼女達のモチベーションは物を手に入れることであり、経済成長と重なる中で、給与があがり、ものが普及し、物を手に入れてきた。

 

ただ、私達の世代はどうなのだろうか。

ものが溢れている中成長し、自然にあるものをほしいとは思わない。

欲しいものは、物ではなく、親が物を手に入れるために切り捨ててきた時間だったりする。

 

今ミャンマー人が思う、

“あれがほしい””これがほしい”を

その子供が見てどう思うのか。

物欲に目がくらんだ情けない大人に見えてはしまわないだろうか。

物欲は二世代続かない

物事はバランスよくできている。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です