この世界に金は余りに余っている

この世界に金は余りに余っている。

 

ミャンマーでビジネスをしていると、金額の安さだけで購入の意思決定をする人を多く見る。

一時期安ければ何でもいいんだろ!

とやさぐれた時期もあったが、今はこんなものだと受け止めている。

 

多くのサービスは、ここミャンマーでは初のサービスであり、

どこの企業のシェアが高いのか等の情報を持っていないので、

サービスの選択基準が”価格”だけになるのだ。

 

一方で、マーケットシェアが一定程度固まった国では、多くの人は一位の企業のサービスを選択する。

多少なりとも金額が高くても、一位であることを理由に選択をする。

世界には多くの企業があり、その中のどこの企業を信用して良いのかが分からない。

ましてや、同じ国籍ではない人が経営をしている企業であれば尚更だ。

日本人同士だと発揮のしやすい、肌感覚に合うかどうか、リズムが合うかどうかの判断が極めて困難であることから、外的な基準である、業界一位かどうかでの選択になる。

 

また、問題が起こった時に、”一位の企業なんだから仕方がない”と、

担当者が責任を被ることが回避できるということもある。

 

しかし、概して一位の企業のサービスは金額が二位以下よりも高い。

購入者は高い金額を払って安心感を買っている。

 

金額だけで判断するならば、それぞれのサービスを比較して、悪くても安いものを買えばよかったり、

質が良くて安いものを探せばよいのだが、多くの購買者はそのような判断をしない。

 

この世界に金は余りに余っている。

そしてその金で一位という実績をサービスと共に購入する判断が溢れている。

 

一位の企業はどんどん強くなる。

親が子供を一流企業に入れたい理由が良く分かる。

一位であるだけで、不要な苦労をさせずに済む。

 

逆にどんな分野でも一位になれば、不要な苦労を避け、ご飯を食べることができそうだ。

私は日本とミャンマーの中のニッチな領域で一位の種を見つけ、成長させていきたいと思っている。

 

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