優秀な人材が採られていない
マンダレーはミャンマーの第二の都市だ。
マンダレーでビジネスを初めて2年が経つという人に話を聞いた。
ざっくり一言で言うと
優秀なマンダレー人を採用し放題
ということだ。
マンダレーの技術系の大学を卒業して、就職する先がない。
その中で、日本に行ける可能性を押しだし、優秀な人材を卒業時点から採用していた。
優秀なレベルは、経営者層になるレベルだということだ。
もちろん日本の厳しいビジネス環境を知らないのが前提だが、
一度日本でのビジネスを体験し、祖国のために何かできることをしようと思った際のパワーは測りしれない。
そのような優秀な人材が外資に手をつけられていないのがマンダレーだ。
これはあと一二年は確実に続く。
その中でどれだけ早く進出できるのかが、大きな鍵だ。
日本でも1980、90年代にIBMが高学歴学生を大量に採用していた。
当時は高い給料と、英語環境と、実力主義の社風でかなりの学生が入社したと聞く。
日本の優秀な学生を当時のアメリカ人から見ると高くない金額で雇用していたということなのだろう。
今のマンダレーがそのような状況だ。
将来ミャンマー人を会社のコアにしていく意思決定があれば、
今マンダレーに出るとメリットが大きい。
ミャンマー人を安価な労働力と見て、人件費が高騰した際は、
バングラディッシュ等のより安価な労働力のある国に移るというビジネスモデルの場合は、マンダレーだからこそのうまみは少なそうだ。
一度出ると決めたら、開拓者精神と行動力の勝負だ。
マンダレーに進出したその方の力を実感した。